歯科衛生士の転職を成功させるには

歯科衛生士の転職転職・就職

数ある職業の中でも、転職に困らず長く働くことができる歯科衛生士。
公益社団法人 日本歯科衛生士会が平成26年に行った調査(歯科衛生士の勤務実態調査報告書)では、就業経験年数が20年以上と答えた歯科衛生士が41.4%と発表されています。

長期的な就業が見込める点に加えて常勤以外にも非常勤の雇用も豊富で、ライフワークに合わせて勤務形態を考えられる職業でもあります。
そのため妊娠や出産後も働きやすく、女性からの人気も高い傾向があります。

そんな歯科衛生士ですが、実は意外と転職する人が多い一面もあります。
業界内での転職はもちろん、魅力的な就業内容で異業種からの転職にも注目が集まっています。

今回は、歯科衛生士の転職事情についてご説明していくとともに、転職を成功させるポイントも解説していきます。
歯科衛生士で転職をお考えのあなた、ぜひ最後までご覧ください!

宮崎県の歯科衛生士事情

歯科衛生士は全国的に人気の高い職業の一つですが、宮崎県内での人気や需要はどうなっているのでしょうか。
まずは、宮崎県の歯科衛生士事情について見ていきましょう。

宮崎で働く歯科衛生士の人数

宮崎で働く歯科衛生士の人数

引用:平成28年衛生統計年報(第69号)

宮崎県の歯科衛生士の人数について、宮崎県が集計したデータによると平成28年の時点で1,445人となっています。
歯科衛生士の数は年々増加しており、平成20年と比較すると全体で+164人。
県内での需要も右肩上がりで、就業者が増えていることが分かります。

同じく宮崎県が行った集計から、県内の歯科診療所の施設数は平成29年時点で501軒であることが発表されています。
施設数は前年同時期よりいくらか減少している傾向にありますが、人口1万人あたりの歯科診療所数を全国と宮崎県を比べたところ、+0.8軒となっており、宮崎県では比較的歯科診療所数が充実しているがうかがえます。
今後、施設数が増加していくことで、宮崎県で勤める歯科衛生士の需要はますます高まっていくのではないかと推察できます。

歯科衛生士の転職は多い?

宮崎県でも需要が高まっている歯科衛生士ですが、冒頭でもお伝えした通り、転職を考える人が多い傾向にあります。

公益社団法人 日本歯科衛生士会では、勤務先の変更経験について調査を行っています。
「勤務先を変わったことはない」が24.3%なのに対し、「1回ある」~「4回以上ある」までの合計は74.4%。調査に協力した約7割の歯科衛生士に、転職経験があることが公表されています。
歯科衛生士の転職率は全国的に見て、かなり高いと言えます。

同資料内には、現在の職場における勤務年数に関しても、データが集計されています。
常勤の歯科衛生士では「5年未満」が 38.0%、「5~10年未満」が 20.5%と、約6割以上が10年未満内に現在の職場で勤め始めたことが分かります。
診療所や病院・大学病院では勤めて5年未満という歯科衛生士が多く在職しており、在籍年数が浅い人材が多いようです。

就業経験年数20年以上が41.4%と、長く勤める人が多い職業ではありますが同じ職場で10年単位で働き続ける人は少なく、転職者の多い職業です。

歯科衛生士が転職する理由

業界内の転職者が多い歯科衛生士ですが、次はその転職理由の一部をご紹介していきます。
転職を悩んでいる歯科衛生士のあなた、ぜひ一緒に退職理由を考えてみてください。
理由を考えることで、実際に自分が転職する必要があるのかの判断がつきやすくなります。
転職活動をする前に、まずは転職理由を深掘りしましょう。

職場環境に不満がある

歯科衛生士で転職を考える理由の一つに、職場環境への不満が挙げられます。

歯科医院によっては、人手不足から歯科衛生士一人にかかる負担が増えてしまう場合があります。
人手不足を解消するべく新たな人員を雇用しても、仕事量が多く、指導に割く時間を確保できないというケースも。

常勤歯科衛生士の一週間の勤務日数平均のうち、「5.6~6日」の人が3.3%と若干数ではありますが、週に1日前後の休みで働いている従業員が一定数います。
また、交代勤務の有無については常勤・非常勤合わせて「ない」と回答した人が87.5%と、ほとんどの勤務先で交代制が取られていないことが分かります。

全ての歯科医院で人手不足が生じているわけではありませんが、中には負担の大きさを悩みに抱えて、転職を考える歯科衛生士の方もいるようです。

歯科衛生士が働く場所は歯科医院だけではありません。
保健所や介護施設などに勤めて口腔ケアや咀嚼指導を行う仕事や、嚼歯科関連企業の現場で知識を活かすこともできます。
歯科医院内の職場環境に疲弊してしまったという人は、一度ほかの職場環境に目を向けるのもよいかもしれません。

給与や福利厚生が悪い

公益社団法人日本歯科衛生士会は、「現在の職場に改善してほしいこと」に関しても調査を行っています。

歯科衛生士の給与や福利厚生

その中でも最も挙げられた改善点は「待遇改善」で48.7%と、回答した約半数以上が現状の待遇に関して不満があることがうかがえます。

同調査では歯科衛生士の平均年収のデータもまとめられています。
常勤の歯科衛生士で一番高い割合だったのは、「200万円以上300万円未満」という回答で34.2%。 非常勤では「130万円未満」61.5%となっています。
平成30年賃金構造基本統計調査』によると全業種の平均年収は男女計で306万円のため、多かった回答と比較すると、歯科衛生士の給与は若干低い傾向にあります。
次点で常勤は「400万円以上500万円未満」12.9%、非常勤は「130万円以上200万円未満」16.8%のため、一概に低いだけではないことが分かりますが、低所得に悩む歯科衛生士がある程度いるのは事実です。
このような現職の給与面の不満を、給与の高い・昇給の見込める職場に移ることで解消したいと転職を考える場合があります。

また、調査で挙がった改善点には「福利厚生の充実」 歯科医院のうち、一部の個人医院では厚生年金や健康保険の負担を行っていないことがあるようです。
個人医院の場合、常勤スタッフが5人以下であれば厚生年金・健康保険の負担をする義務がありません。
そのため、福利厚生に厚生年金・健康保険が含まれていない職場では、支給を受けられなくなっています。

改善点の調査では「休暇の取得」と回答した割合も高く、前述の通り人手不足に悩まされている職場もあり、休暇の取得が思うようにできないという不満が多い印象も受けます。
待遇面に納得がいかず、転職をすることで改善を図りたいと考える人も少なくないのではと思います。

職場の人間関係

歯科衛生士の悩みで、職場の人間関係についての内容を目にすることがあります。
職場によっては常勤のスタッフが5人以下という医院もあります。限られた人数で関係性を構築していく必要があり、クローズドな人間関係に疲弊してしまう人も多いようです。

ー転職した理由を聞いても? 先輩スタッフからパワハラや嫌がらせを受けていたので。 こんなところで消耗してもしょうがないなと思って、学生のころに実習でお世話になった歯科診療所に連絡をして転職しました。

【歯科衛生士インタビュー】25歳女性の履歴書・志望動機・面接対策(デンタルクリニック→歯科診療所)

歯科衛生士の転職サイト「ジョブメドレー」が公開しているインタビュー記事には、 先輩や同僚からパワハラや嫌がらせ受けて転職を考えたという歯科衛生士もいます。
クローズドな分、悩みを打ち明けたり相談ができる相手が少ないことも、人間関係に不満を抱える要因になっているのではないかと思われます。

スタッフの中で一番上の立場になったことで、院長とスタッフの間で板挟み状態で辛いという悩みも。
医院の指針を定める医院長と反りが合わないことから、院長とスタッフの間にトラブルが生じてしまう場合があります。
勤務年数が上がるのに比例してポジションが上になり、そういったトラブルの仲裁役を振られて苦悩する方は多いのではないでしょうか。

また、歯科衛生士などスタッフ間での仲は良好でも、院長からのパワハラ・モラハラにストレスを感じて、転職を考えるケースもあるようです。

未経験からの転職

ここまで業界内での転職を中心にお話をしてきましたが、歯科衛生士に転職をするのは同業の人材だけではありません。
歯科衛生士は資格を取得していれば、誰でも働くことができる仕事です。
そのため、異業種からの転職もしやすく、ワークライフバランスに合わせて歯科衛生士を目指す人も多いようです。
この項では、未経験からの転職についてご説明いたします。

歯科衛生士は国家資格

実は、歯科衛生士の資格は、手に職をつけられる「国家資格」なんです。
国家資格を持っていると、国の法律に基づいた各種分野に関する知識や技術が認められ、特定の職業に就くことができます。
国から認められた証明なので、民間の資格と比べると信用度が高く、採用率が上がる傾向にあります。

また、有資格者のみが働ける仕事も数多く存在します。
資格が必要な分、求人に応募できる人材も限られているので、雇用先に困ることがほとんどありません。
歯科衛生士の資格(歯科衛生士免許証)も国家資格の一つで、有資格者のみが就業可能な職業です。

公益社団法人日本歯科衛生士会が歯科衛生士に仕事の魅力を調査(歯科衛生士学校養成所指定規則)したところ、「国家資格であり一生続けられる」と答えた人が66.9%と最も多い回答でした。
資格を取得し、歯科衛生士として働く多くの人が長期的な勤務が見込める点を魅力として挙げています。
就職に困ることがない安定した雇用に惹かれ、異業種から転職を考える人が多いのも頷けます。

30代・40代からでも資格が取れる

未経験からの転職がしやすい要因の一つに、年代を選ばず資格の取得に挑めることが挙げられます。

前述の「歯科衛生士学校養成所指定規則」によると、歯科衛生士免許は、歯科衛生士養成機関(専門学校・短期大学・大学)において求められる知識や技術を習得し、卒業して受験資格を得て試験に合格することで取得することができます。
現在、歯科衛生士の養成機関は修業年限が3年以上に定められています。
家庭や仕事と並行して転職を考えている場合、日中3年制の学校に通い続けるのは難しいかと思います。
養成機関の中には夜間部を置いている機関もあり、現在の生活に学習の時間をプラスして資格を取得することは十分に可能です。

国家資格を有する職業の多くが売り手市場であり、歯科衛生士も例外ではありません。 どの年代から資格取得に挑戦しても、転職がしやすい傾向にあります。
常勤・非常勤で勤務形態が選べて、ワークライフバランスに合った働き方が長期的に実現できる歯科衛生士の資格は、取得して損はありません。

転職を成功させるポイント

歯科衛生士が転職を成功させるポイント

業界内・異業種を問わず、歯科衛生士に転職を成功させるべく、押さえておくべきポイントがあります。
見通しなく転職活動を進めてしまうと、「思い通りに進まない」「理想の職場に転職に出合えない」なんて難航してしまうかもしれません。
雇用先に困らない職業だからこそ、より良い転職ができるようにポイントを押さえて転職活動をしてみましょう。

転職する理由を明確にする

まずは転職理由を明確にするところから始めましょう。
前述にもあるように、転職理由を明確にすることで本当に転職する必要があるのか判断がつきやすくなります。

また、転職する理由を考えていくと、現在の職場に対してどのような不満を抱いているのかが把握できるようになり、次の職場に希望する条件が挙げやすくなります。
現状の不満や改善点が曖昧なまま転職活動を行うと、本当に自分に合った求人を見つけることが難しくなってしまいます。

年収や人間関係、福利厚生など、些細なことから重大なことまで、現状の職場での不満を書き出します。
そこからどのような環境に移ることで改善がされるのかを考え、希望条件として転職活動に役立ててみてください。

理想の職場に転職するためにも、転職理由を明確にすることは非常に大事な手順となります。
漠然とした理由で転職をするのではなく、現在の自分の環境を振り返るところから始めてみましょう。

希望条件に優先順位をつける

転職理由を考えて希望条件を出したら、次は条件に優先順位をつけます。
不満から見出した希望条件はいずれも優先したいものですが、条件が多いほど応募できる求人は減っていってしまいます。
条件を出したら、
1.福利厚生に厚生年金・健康保険がある
2.年収は270万以上
3.通勤時間は20分以内
というように、あなたが最も優先したいものから順に並べてみてください。
このように優先順位をつけることで、求人数を大幅に減らすことなく、あなたが求めている条件に合った転職先が探しやすくなります。

その他にも、順位をつけると重要な条件だけを絞って探すことができるので、転職活動を円滑に進めることにも繋がります。

あなたが職場に対してどのようなことを希望しているのかを考え、優先順位をつけてみてください。

職場について情報収集をする

希望条件に優先順位をつけて求人を探し、理想の転職先を見つけることができたら、応募をする前に情報収集をしましょう。

ホームページ上に掲載されている求人情報には、基本的な募集要項が記載されていることがほとんどです。
そのため、実際に働く人の声や医院の評判といった情報は、なかなか知ることができません。
「条件に合っているので転職したら、職場環境が整っていなかった」というような失敗を防ぐためにも、職場に対する評判は調べておくのが好ましいです。
医院名で検索をかけることで、口コミサイトから現場の声を聞くことができるかもしれません。
同じ職場で長く勤務を続けたいとお考えの方は、情報収集を怠らないようにしましょう。

また、ハローワークや転職サイトを利用することで、専任のアドバイザーから求人情報を聞くことができます。
特に転職サイトは、多数の会社が運営をしており、さまざま転職サイトで気になる求人の情報が公開されています。
「Aのサイトにはなかった情報が、Bのサイトには公開されている」といったことも有り得るため、複数のサイトを使うことで詳細な情報収集が行なえます。
情報収集を目的に、ハローワークや複数の転職サイトを利用するのもおすすめです。

可能ならば見学をしておく

医院や施設によっては、転職活動前の見学を受け付けている場合があります。

事前に見学をしておくと、医院長の人柄やスタッフの空気間など、求人情報だけでは分からない現場の雰囲気を知ることができます。
さまざまな医院や施設がありますが、働き方や仕事の回し方が全く同じということはありません。
一箇所ごとに異なる職場環境を知っておくことは、理想の転職をするのに必ず役立ちます。
働きながらや家庭を支えながらでは、なかなか時間を取ることができないかもしれませんが、休みを活用するなどして見学に行くのがおすすめです。

見学をすることで、そこで働くイメージを持ちやすくなる効果もあり、実際に働き始めてからのギャップを少なくできます。
「働き出したら聞いていたイメージとかけ離れていた職場だった」なんてことがないように、可能な限り職場見学をさせてもらいましょう。

歯科衛生士が利用するのにおすすめの転職サイト

自分で求人を探して転職をする以外にも、転職サイトを利用して転職活動をする方法があります。

転職サイトでは豊富な求人情報が分かりやすくまとめられているので、自分の希望に合った求人を探しやすなっています。
全国に対応しているサービスがほとんどなため、住まいを問わず、自宅で転職活動ができるのも魅力の一つです。

専任のアドバイザーやエージェントがあなたに代わって転職に必要な作業を担ってくれるので、時間がなくても転職活動を進めることができます。
現職を続けながら転職活動をしたいとお考えの方や、家庭のことが忙しくてなかなか手が空かない方は、ぜひ利用を検討してみてください。

当サイトでおすすめの、歯科衛生士に特化した転職サイトをご紹介いたします。下記より確認いただき、転職サイトを利用する際の参考にしてください。

ファーストナビ歯科衛生士

運営会社:株式会社ファーストコネクト
拠点(オフィス):北海道
求人数:約13万件

歯科衛生士に特化した転職支援サイト【ファーストナビ歯科衛生士】。約13万件の豊富な求人から、自分に合った転職先を探すことができます。
プロの転職エージェントが医院にヒアリングを行って採用条件を調査しているため、通常の転職サイトよりも精度の高い求人が多く掲載されています。
高待遇や人気な案件を非公開求人として取り扱っており、ハローワークや他の転職サイトでは公開されていない求人の紹介が受けられます。
転職エージェントからのサポートを受けて安心した転職活動が行える、初めての転職で不安な方におすすめの転職サイトです。

ジョブメドレー

運営会社:株式会社メドレー
拠点(オフィス):東京
求人数:約12万件

登録無料でお祝い金ももらえる!歯科衛生士の転職ならジョブメドレー

医療介護に特化した求人サイトを広く展開するジョブメドレーでは、歯科衛生士の求人も豊富に掲載されています。
求人探しに悩んだ時にはキャリアカウンセラーに相談が可能。自分のペースを大事にしつつ、相談をしながら転職活動ができます。
便利な転職支援システムに加えて、祝い金制度もあり、サービスを介して入職をすると祝い金が受け取れます。
まずはマイペースに転職活動を始めたいとお考えの方におすすめです。

まとめ

ここまで歯科衛生士の転職についてお伝えしてきました。
最後に本記事の振り返りをしていきましょう。

  • 歯科衛生士は転職がしやすく、未経験でも資格を取得すれば挑戦できる
  • 転職理由を考えて希望条件を出し、優先順位をつける
  • 情報収集を怠らず、可能であれば職場見学を行う
  • 転職サイトを利用するとより多くの情報を知ることができる可能性もある

以上の点に気をつけて、転職活動に挑んでみてください。
本記事の情報が、少しでもお役に立てていれば何よりです!

コメント

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました